2018年6月 世界のヘッジファンドの動向
米国調査会社のヘッジファンドリサーチ社によると、定まらない関税交渉に振り回され貿易摩擦懸念が高まる一方で、米連邦準備理事会では利上げを行い、M&Aの活動は引き続き盛んな中、2018年6月のヘッジファンドはまちまちのパフォーマンスとなりました。
同社の代表的な指数の1つであるHFRI Fund Weighted Composite Index(FWC)の2018年6月の騰落率は-0.46%でした。イベント・ドリブン戦略は上昇したものの、エクイティ・ヘッジ戦略、リラティブ・バリュー戦略、マクロ戦略の下落により相殺されました。
この6月の下落により同指数は2018年前半(1月~6月)までの上昇が押し戻され、年初来騰落率は+0.8%となりましたが、それでもなお米国ダウ平均を始め、ドイツDAX、フランスCAC40、イギリスFTSE100、日経平均株価、上海総合指数、MSCIワールド指数といったほとんどのグローバル株価指数を上回っています。
(出所)Hedge Fund Research