フィリピン株式とヘッジファンド投資で富裕層を目指すブログ

実践派ファイナンシャル・プランナーが体験を交えてお届けする、フィリピン株式とヘッジファンドの投資情報。

【単独・正攻法】フィリピンの証券会社COL Financialで証券口座を開設してみた(1)

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 フィリピン株式に直接投資をしたくなったので、フィリピンの証券会社に口座を作ろうと思い立ち、単独・正攻法で実際に作ってみました。

 

フィリピンで証券口座を開設するには、フィリピン国内の銀行口座を保有していることが条件になるのですが、現在(この記事の初回投稿は2018年12月)はマネーロンダリング対策などの影響で、フィリピンで働いている等で居住していないと、フィリピン国内の銀行口座開設は難しいです。

 

日本に住んでいる一般の人は、普通はフィリピンの銀行口座を作れない=フィリピンの証券口座を作れないことになります。そんな中、日本居住者で、日本国籍の僕が、海外のエージェント等の業者を介さずに、フィリピン銀行口座をつくり、フィリピン証券口座を作りましたので、 その手順を紹介します。

準備編

フィリピンで証券口座を開設するために、まずは情報収集。オフィシャルな情報は、フィリピン証券取引所(PSE)から入手できます。

フィリピン証券取引所のホームページはこちら

THE PHILIPPINE STOCK EXCHANGE, INC.

 

フィリピン証券取引所によると、フィリピン国内の証券会社(Active Trading Participantsという表現なので正確には証券会社も含めた市場参加者)は全部で131社、うちオンライントレードを提供している会社は、27社あることがわかります。意外とあるものですね。

手っ取り早くは、フィリピン株式投資をすでに実践している諸先輩方のブログを拝見し、どの証券会社を使うのが良さそうかを、あたりをつけます。
(貴重な情報、ありがとうございました)

諸先輩方は、やはり大手と思われる証券会社をご選択されてますね。

外国の、それも新興国の金融機関ですし、口座開設の事務フローやサポート態勢がしっかりしているところでないと、やはり不安になります。それに、事務処理が進まなかったり、担当者ごとに言うことが違ったりというのが普通に起こりそうで、もしそうなったら手に負えなくなるので。

選択肢として残ったのは、2つの証券会社でした。 

候補1 COL Financial

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COL Financialは、1999年に設立された証券会社で、2017年にはわが国大手証券会社である、大和証券グループが14.9%出資している証券会社です。口座数は25万口座以上のとことですが、フィリピン国内の全証券口座数は2017年現在で約87万口座ですので、口座数ベースで約3割のシェアを持っているといえます。

 

候補2 BDO Nomura Securities

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BDO Nomuraは、その名前のにあるように、わが国最大手証券会社の野村證券が関係しています。具体的には、BDO Nomuraは、フィリピン大手銀行のBODと、野村ホールディングスが出資して設立された証券会社です。


この2つなら、事務処理にも日本クオリティが少しは注入されていそうな気がして安心して取引できそうです。 

重要:フィリピン国内の銀行口座とTINも準備が必要

証券会社のホームページを見たり、実際にメールしたりしてわかったのは、TIN(納税番号)というものと、資金を引き出す際に必要となる、フィリピンの(特にマニラにある)銀行の、銀行口座が必要、ということでした。

このTINを取得するのにはかなり手こずったのですが、それは別の投稿で報告します。

ここで、口座開設したい証券会社をいったん絞り込みましたが、BDO Nomuraは、僕では口座開設が難しそうでしたので、BDO Nomuraでの口座開設は見送りました。

というのも、BDO Nomuraのホームペシージに口座開設の要件が書いてあるのですが、その要件の1つに、BDO(銀行)のオンラインバンキングを利用していないといけないということでした。

BDO(銀行)のオンラインバンキングを使うにはもちろんBDO(銀行)口座を開設しなければいけないのですが、BDO(銀行)の口座を開くには、正攻法で行くには、フィリピンに居住していないといけないようです。

僕はフィリピン非居住者で何のツテもないので、BDO(銀行)の口座開設は無理だなと思い、見送りました。 

COLで証券口座、PNBで銀行口座の組み合わせでトライすることに

その代わり事前情報で、PNB(Philippine National Bank)の口座は開設できそうだということがわかったので、COLで証券口座、PNBで銀行口座、の組み合わせで進めることにしました。